そもそも歯は何からできているのだろうと思うことはありませんか?
今回は歯の組成についてお話しようと思います。
歯は主に、カルシウムとリンから出来ています。
カルシウムが10、リンが6の割合に水素と酸素が結合したもので成り立っています。
この割合でカルシウムとリンが結合した化合物はハイドロキシアパタイトと呼まれています。
歯だけでなく骨もこのハイドロキシアパタイトから成り立っています。
歯はこのハイドロキシアパタイトで大部分ができていますが、1本の歯のなかでもハイドロキシアパタイトの含有量が違う組織からできています。
下の図は歯の構造を描いたものです。
左下の図は前の歯、右下の図は奥の歯描いたものです。

歯は歯茎から上の部分の冠と歯茎から下の根からできています。
この冠の表面の組織はエナメル質と呼ばれています。
エナメル質は骨より硬い組織で、体の組織の中で一番硬い組織と言われています。
96パーセントがハイドロキシアパタイトからできいて、残りの4パーセントが水分でできています。
エナメル質の役割としては噛む力や、むし歯菌などの細菌から歯を守っています。
次にエナメル質の下のある組織を象牙質と言います。
象牙質は歯の大部分を構成し、エナメル質より柔らかく、中心にある神経とつながる微細な管が無数に通っており衝撃を吸収するクッションの役割と、感覚を伝える役割を持っています。
70パーセントがハイドロキシアパタイトからできており、20パーセント程度の
コラーゲンと10パーセント程度の水分から出来ています。
そして歯の真ん中にあるのが歯髄と言われ、神経や血管の集合体で、いわゆる歯の神経になります。
歯髄の役割は歯に栄養と酸素を供給し、歯の健康を保ちます。
また痛みを感じるところで、むし歯菌の感染や、熱いもの。冷たいものの知覚を感じるところでもあります。
そして最後に、歯の根の部分を覆っているのがセメント質と言われる組織です。
セメント質は65パーセントのハイドロキシアパタイトからできており、
残りの35パーセントが水分とコラーゲンからできています。
セメント質の役割は根の部分の象牙質と歯髄の保護をし、歯根膜と言われる靭帯のような組織を介して歯を支える骨と結合していることにあります。
このセメント質の特徴は生涯にわたり少しずつ作られ歯のすり減りを補う機能もあります。
このように1本の歯でも組成の違う組織からできており、それぞれが大切な役割を担っています。
歯を1本でも大切にしたいものですね。