今日はおやつを食べますか?
一日三食の食事は、人間が生きていくために必要な大切なことです。
それ以外の間食は、忙しい毎日の中の小さな楽しみとしてよく食べているという方もいらっしゃれば、健康やダイエットのために控えているという方もいらっしゃることかと思います。
実は、おやつを食べることそれそのものは、必ずしも歯や身体に良いとも悪いとも言い切れないのです。
必要不可欠ではありませんが、食べ方によって良い影響を与えることも悪い影響も与えることも、どちらもあり得ます。
もちろん、甘いものをだらだらと食べ続けてむし歯の原因になったり、必要以上の栄養を摂ってしまって肥満の原因になってしまうことはあります。
しかしながら、特に小さなお子さんにとっては、一度に食べられる量の少なさから不足しがちな栄養を、成長期のお子さんにとっては、大量消費する栄養やエネルギーの補給を担う、『補食』という役割があります。
大人の方でも、疲れた時の栄養補給や、ストレス解消、リラックス効果が期待できますね。
おやつは絶対的に悪いものではなく、選び方や食べ方を工夫することで、デメリットを避けつつ、生活の彩としてメリットを得ることもできるものなのです。
それでは、おやつとはどのように向き合うのが良いのでしょうか?
まず最初に、歯にやさしいおやつを考えてみましょう。
おやつに何を食べるかは
『糖分が少ない』
『歯にくっつきにくい』
この2点を意識して選ぶとよいでしょう。
具体的には次のようなものが挙げられます。
▷果物・野菜
生の果物はそれだけで自然な甘みがあり、糖分を追加しなくても満足感が得られます。
野菜スティックや加熱したサツマイモ等も、栄養価が高くておすすめです。
また、特にりんごなどは食物繊維も豊富に含まれているため、比較的歯に残りにくいと言えるでしょう。
▷チーズ・ヨーグルト
糖分が少なく、カルシウムやたんぱく質が豊富なため、歯にやさしいおやつといえます。
甘味を加えたい場合は、きな粉やハチミツ等で調整すると比較的安全です。
▷糖分不使用のドライフルーツ・ナッツ類・煮干し
糖分が少なく、栄養豊富で身体にも良い影響がたくさんあります。
顎をたくさん使って咀嚼するので、唾液の分泌を促したり
▷せんべい、おにぎり等
甘いお菓子に限らず、塩味のおやつや軽い食事のようなおやつもおすすめです。
腹持ちがよく、栄養補給にもなります。
▷ダークチョコレート、アイスクリーム等
甘い食べ物でも、糖分がそこまで多くないダークチョコレート(カカオ70%以上を推奨)や、口の中に残りにくいアイスクリーム等は比較的歯にやさしいおやつと言えるかもしれません。
もちろん、この場合食べ方には注意が必要になります。
逆に、虫歯になりやすいおやつは以下のようなものが挙げられます。
▶キャンディ・チョコレート・菓子パン等
砂糖が多いおやつは、虫歯菌のエサになりやすいため注意が必要です。
▶キャラメル・ソフトキャンディ・クッキー等
ねっとりと歯に纏わりつく食べ物や噛み合わせの溝に入り込む食べ物、は歯に長く残りやすく、虫歯のリスクが高くなってしまいます。
おいしいおやつの選び方の参考にしていただければ幸いです。
それでは次に、歯にやさしいおやつの食べ方を考えてみましょう。
歯や身体の健康を守るためには、おやつに何を食べるかだけではなく、どのように食べるかもとても大切なのです。
おやつを食べるにあたっては、
『食べる時間を決める』
『食べ終えたら口を洗う』
『寝る前は食べない』
この3点を意識するとよいでしょう。
具体的には以下のような考え方です。
▷食べる時間を決める
おやつに限らず、何か食べると口の中は中性から酸性に傾きます。
歯の表面が刺激を受けやすくなり、むし歯のリスクが高まった状態です。
時間を決めずにダラダラと食べ続けると、このむし歯リスクの高い口内環境を延々と長引かせることになるのです。
休憩のためにおやつを食べる時なども、きちんと時間を決めた方が、休憩前後とのメリハリをつけられますね。
▷食べ終えたら口を洗う
前述したむし歯リスクの高い口内環境をリセットするためには、歯や口の中を洗う必要があります。
申し上げるまでもないことですが、一番良いのは歯を磨くことです。
糖分の多いおやつや、歯にくっつきやすいおやつを食べた場合は特に、歯ブラシでしっかり磨くことでリスクを軽減できます。
とはいえ、忙しい時やおでかけ中など、すぐには歯磨きができない場合もあることかと思います。
そんな時は、水や無糖のお茶で口をすすぐだけでもある程度リセットすることは可能です。
もちろん、歯の溝や間に食べかすが詰まっている場合はすすぐだけでは太刀打ちできませんので、なるべく早急に歯を磨くか、そもそも詰まらないようなおやつを選ぶことが肝心です。
▷寝る前は食べない
寝ている間は唾液の分泌量が減るため、虫歯菌や歯周病菌が活発に活動しやすくなります。
そこへ食べかすや糖分が残っていると、菌にとっては歯や口の中を荒らしまわるためのエネルギー源を与えられるようなものです。
寝る前のおやつはできるだけ控え、必ず歯磨きをしてから寝るようにしましょう。
おやつは絶対に必要不可欠なものではありませんが、忙しい一日の中でリラックスできる時間でもあります。
無理に食べまいとするのではなく、歯にやさしい食べ方を意識して楽しんでいければ良いですね。
いつまでもおいしくおやつを楽しむためにも、ぜひとも定期的に歯科医院にお越しください。
スタッフ一同で、皆様の口の中の健康を保つお手伝いをさせていただきます。